『言葉の繭』内容紹介―桜美林文学会


『言葉の繭』内容紹介

・桜美林文学会では2019年4月から機関誌的な文芸誌、『言葉の繭』を発行しています。2024年2月発行の第6号が最新号です。毎号、文学と本、本屋さんをテーマとする特集を組んでいます。
・1971年から1983年までの間に12冊刊行された『桜美林文学』の精神を引き継ぐという意味で、創刊号から「第二次桜美林文学」という副題もつけています。
・各号の正誤表です。
第6号

発行日:2024年2月20日
体裁:A5版、並製、296ページ
発行部数:第1刷520部(通常版500部、補訂版20部)
     第2刷230部(通常版190部、緊急増刷版40部)
価格:無料

目次:
 ことばをつむぐ 倉橋顯吉「爪」「みぞれふる」
 文学の風景 木山捷平の生家とその周辺

特集 夏葉社と岬書店の自由研究
 Q&Aでわかる 夏葉社入門 はじめての夏葉社
 インタビュー 島田潤一郎さんに聞く
  「夏葉社のできるまで(桜上水・町田・淵野辺成分増量版)
 座談 「九〇年代・あのころの文学」   島田潤一郎×関 睦 ×根岸萌咲香×藤澤太郎
 島田潤一郎未発表作品「大学生」
 [夏葉社論]なにきくところ はねならば  藤澤太郎
 [90年代の若者たち]いのちを吹き込む人──『90年代の若者たち』を中心に  関 睦
 [レンブラントの帽子]「わたし」と「あなた」の距離  根岸萌咲香
 [冬の本]青と橙をまとった本  酒井千賀
 [孤独先生]上林曉「海山」私注  藤澤太郎
 夏葉社・岬書店年表 兼刊行書籍目録

特集 昭和の文学 考証×索隠
 夫婦喧嘩の最中にノート、取材する阪田寛夫──資料紹介「離婚について」  中尾務
 それぞれの青春──芹沢光治良・井上靖の沼津  勝呂奏
 続「山之口貘伝稿」から──山之口貘と東洋宣教会ホーリネス教会・前田元二  藤澤太郎

創作
 きみとの幸  下竹百華
 雪の日  渋谷香雪
 蛙の自由と蛙たちの自由  籾井結希
 朝の歩み(Morning Walk)  ガブリエル・ブライアント(Gabrielle Bryant)
 はるのあと  千葉悠理乃

書林拾葉
 SF小説『結晶世界』(J.G.バラード)に「浄土」を想う  臼田正矢 
 永遠でないほうの火と、永遠のほうの百合──井上法子『永遠でないほうの火』  根岸萌咲香

第5号

発行日:2023年2月15日
体裁:A5版、並製、208ページ
発行部数:500部
価格:無料

目次:
 ことばをつむぐ 大竹俊雄「働きものゝ千鶴子」

特集 文学環状線
   ───読む・調べる・歩く・書く・結びつける
 文学の風景 平安座島の家並み
 ことの起こりは『月の輪書林古書目録を一考す。』から
  ──田畑修一郎断想  中尾務
 芹沢光治良"風に鳴る碑"から"海に鳴る碑"へ  勝呂奏
 八木重吉のこと  坂育夫
 折口信夫、藤田徳太郎につき学び、学究仲間にめぐまれた二十代
  ──馬込文士村と臼田甚五郎(その2)  臼田正矢
 街を歩き、街を書く──ある日本人の見た台湾・香港・日本  大東和重
 「山之口貘伝稿」からの三話  藤澤太郎

特集 本はどこかで読まれるのを待っている
 古書店探訪 音羽館
 本が読めない  根岸萌咲香
 本を選ぶ  神崎恵

短歌
 育った町  酒井千賀
 月かげ集
 自選歌抄 雪──見ることと詠むこと  斉藤昭子


 格曲のうた 山羊の絶縁  籾井結希
 残夏  周宇寧

創作
 あいのあと  下竹百華
 推し  千葉悠理乃

第4号

発行日:2022年1月31日
体裁:A5版、並製、148ページ
発行部数:500部
価格:無料

目次:
 ことばをつむぐ
  渡邊秀二『黄の坑帽』と『風雪』より

特集 文学──故きを温ぬ、亦た楽しからずや
 文学の風景 板垣芳男が暮した西洋館
 同人雑誌の思い出  山本善行
 伊豆文学の窓──藤原審爾・福永武彦  勝呂奏
 山之口貘の疎開時代  藤澤太郎

特集 すべての道はきっと文学へと通ず
 四季折々に楽しみを  久須美昂希
 美しさとの距離  根岸萌咲香
 ビッグヒストリー俳句  片山博文
 文学のある爪先  神崎恵

短歌
 彼方と此方   木村琳
 三行詩  白取樹


 歩み  井上慧
 縁は雨の糸のように  周宇寧
 色なし口遊み歌──詠み鼠知らず  籾井結希

創作
 罪な味  下竹百華
 わたしってやつは  小松佳奈

第3号

発行日:2021年1月15日
体裁:A5版、並製、144ページ
発行部数:500部
価格:無料

目次:
 ことばをつむぐ
  大野百合子「雪はただ白く降りて」

特集 文学のある場所
 文学の風景・その一
  浪江虔・浪江八重子の農村図書館
 文学の風景・その二 沓喰にて
 〈聖樹薬局〉の周辺  加納成治
 馬込文士村と臼田甚五郎  臼田正矢
 「稲田堤の農家」考──稲垣足穂と梅崎春生が疎開した家を探す話  藤澤太郎

特集 本屋さんと図書館のはなし
 夏の日にふと思うこと  久須美昂希
 本のあるところ  根岸萌咲香
 思い出のつまった図書館  矢萩礼雅


 愛の魔法もいつかは解ける  丸山葵
 温度差  山田佳苗

創作
 夕立と蝉の声、ふたりのこと  吉田遙

研究余話
 『聖書』の一句──神の試み  勝呂奏

第2号

発行日:2019年12月15日
体裁:A5版、並製、104ページ
発行部数:500部
価格:無料

目次:
 ことばをつむぐ
  相澤諒「風よ 去ってゆく歌の背よ」
 古書店探訪 書肆田高

特集 どんど書房と『えすとりあ』
 どんど書房繁栄記  橋本巖
 どんど書房消滅記  坂育夫
 [再録]えすとりあの頃  坂育夫
 マンガ研究誌『えすとりあ』概観  藤澤太郎

特集 本屋さんと図書館をめぐって
 思い出の一ページ  今泉咲季
 家電店で本に出会う  高橋美咲
 変わる本屋  古屋剛
 出不精旅行記  久須美昂希
 湧別図書館と遠湧地域の文学についての断片的覚書  藤澤太郎
  ──金子きみ・本間源治・大澤雅休・大塚盈を中心としたメモの欠片


 蚕  丸山葵

創作
 玉葱  城島新太
 I Can't Tell You  永留理奈
 歌う髑髏  深谷恵太

研究
 [芹沢光治良資料]石丸助三郎の短歌──『心の花』掲載作品  勝呂奏

第1号

発行日:2019年4月1日
体裁:A5版、並製、80ページ
発行部数:第1刷300部、第2刷200部
価格:無料

目次:
 ことばをつむぐ 日塔貞子「私の墓は」
 淵野辺駅と桜美林のまわりの本屋さん・図書館

特集 私と本屋さん、私と図書館
 「本の虫」の蛹化  久須美昂希
 図書館五階、チョコレートの匂い  吉田遥
 大人になる  牧田理沙
 古本屋の仁王像  鈴木優花
 気づき  吉田汐里
 私にとっての図書館と書店  小林紗英
 早稲田の文英堂書店で『中国古典文学大系』を買った話  藤澤太郎

特集 『桜美林文学』の時代
 桜美林文学の頃  坂育夫
 創刊前後の『桜美林文学』──桜美林の文学華やかなりしころ  藤澤太郎
 『桜美林文学』資料集1
  『桜美林文学』各号の概観(創刊号から第3号まで)
  『桜美林文学』回想録
   (小村哲雄「「桜美林文学」十年」、坂育夫・坂(小山)静子「懐しの日々」、
   橋本巖「思い出の記」、植田渥雄「小村先生とバンカラ学生逹と文芸部の思い出」、
   近藤恵一「小村哲雄先生の思い出」、坂育夫「思い出」)

短歌
 山桜五首──湯ヶ島にて  勝呂奏

創作
 海の底であなたを知る  吉田遥

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